さながら映画の一場面
調べてみると「アンドレ・リュウとヨハン・シュトラウスオーケストラ」のコンサート模様らしい。映画ではない!
彼らの登場は会場によって異なるが、地元二万人収容の屋外会場では馬車で乗り付け、指揮者とオーケストラ員は広い客席の中を楽器を手にして行進しながらステージに上がる。
オーケストラの上階にはダンスエリアが設けられていて、ダンサーズによる「舞踏会」が繰り広げられ、オーケストラの左右にはアイスリンクが用意されて、礼装の男女によるスケーティングダンスが繰り広げられる。
さらに、両サイドには「噴水」までしつらえられ、しまいには会場内に、6頭立ての本物の馬車に乗ったゲスト歌手が登場する。
オーケストラの女性のドレスはカラフルでお洒落、男性は黒白の礼装だけどオレンジのタイとチーフだ。
演奏者の技巧を見たい人や、生音の響きにこだわる人が多い日本のクラシックファンにはうけないかもしれないが、私は大好きだ。
音楽を楽しみに行く人には最高だと思う。
André Rieu At Schönbrunn, Vienna
André Rieu – The Beautiful Blue Danube 青きドナウ
背景はステージ後方の宮殿のような建物の二階で踊っているダンサー達、ステージ下で踊っているのは観客達だ。ごった煮でない上質のスープ
アンドレの音楽はクラシックはもとより映画音楽でもシャンソン、カントリー何でも飲み込んで溶かしてしまう。おしゃべりできないとか、そんな堅苦しいことは無し、観客も歌ったり踊ったりできる。ルールはあるだろうけれど、欧州の観客の音楽を楽しむ姿勢は素晴らしい。
アンドレも歩き回るにはとどまらず、自分も歌ったり(上手くないんだけど)ステップ踏んだり、走ったり飛び跳ねたり、すでに還暦を過ぎているとは思えない動きをする。
それでいて、聴いている人が涙していたりするのは、生きている悦びを感じるからだろう。
これは演奏会ではなく音楽会。
André Rieu – Supercalifragilisticexpialidocious
Mary Poppinsは屋外なので縦横に張ったワイヤーを三重にして前後動と上下動をコントロールする方式だろうか。吊られる方はかなり怖いだろう。André Rieu – Brasil Symphony (Live in Maastricht) マーストリヒト
当然、サンバも楽しく料理、屋外の会場ならではのサービスで花火も上がる。アンドレ・リュウのこれまで
アンドレ・リュウは1949.10.01生まれ。1994年、オランダ・フィリップスから「シャル・ウィ・ワルツI」を発表し、デビュー。たちまち各国で大ヒット、アンドレ・リュウとヨハン・シュトラウスオーケストラも25周年を迎えて世界のワルツ王と呼ばれている。
地元オランダのアンドレ・リュウコンサートでは宮殿に馬車で乗り付ける。 私は音楽に造詣が深いわけではないし、クラシックファンでもないが、「これがクラシックか」という人には、「これは音楽だ」と言いたい。
多くの人が観に行くために働き、観に行くために生きる、そんな音楽会は素晴らしい。
André Rieu – Radetzky Marchは入場のテーマにも使われている
会場の制限が多い日本での公演は
アンドレのコンサートは日本では2001年から2009年まで何度か行われたようですが、その後のアナウンスは無く、サイトには2022年までのスケジュールが載っているが、日本公演の予定はないようです。ちなみに、母国オランダでのチケットは約50ユーロから100ユーロ、世界中からお客さんが来る。
なお、ディナーチケットはペアになりますが会場が魅力的なのでお値段以上です。