国は新しく歴史は永いスロベニア
まるで秀吉の一夜城の如く、スロベニアが10日間戦争であっという間にユーゴスラビアから独立したのは1990年。共産社会から180度のターンをして自由社会に変わり、経済危機も1年で乗り越えユーロの一員となった見事な新生スロベニアも来年で30歳になる。
しかし、その歴史は古くて紀元前どころか新石器の遺構にまで続く。
たぶんこの歴史の中に欧州の大国に翻弄されながらも乗り越えてきた叡智がスロベニアの人を支えているのだろう。
そんなスロベニアの名産はワイン。
静かな山間でブドウを育て、ワインを熟成させる日々を重ねる人生を送る人も多い。
Sekstakord
スロベニアの歴史のように変幻自在な楽器構成で伝統的なポルカからロックまで広くカバーするのがスロベニアの「Sekstakord(6コード=六音和音)」。Sekstakordの名前ながら7人メンバーの担当楽器を見ると分かるように、幅広いレパートリーの他ゲストを迎えての演奏や他のユニットのバッキングもこなし、結婚式などのイベントにも対応している。
バンド名 | Sekstakord |
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結 成 | 2011年 |
メンバー |
Peter Tovornik:リーダー、ギター、ドラム、クラリネット、ボーカル MaticPlemenitaš:ソロボーカル、ギター、アコーディオン Ernest Reich:バリトン、ベース、ベースギター、ドラム、ボーカル Urban Kolar:トランペット、バリトン、パーカッション、ボーカル MatijaBožnik:クラリネット、サックス、ベースギター、パーカッション、ボーカル MatevžPušnik:アコーディオン、キーボード、ギター、ボーカル TomažMajcen:トランペット、ギター、ドラム、クラリネット、サックス、パーカッション、ボーカル |
自然と暮らす人生
小さな村で知人に囲まれて日々を送り、次の世代にささやかな生きる術を伝えるのは華やかではないかも知れないが、美しい生き様だ。見知らぬ多くの人に賛美される人生もあれば、身近な人に思い出されて慕われる人生もある。
そんな生活は数多のハイテク機器に囲まれた暮らしより素晴らしいと思うのは筆者だけだろうか。
アコーディオンの音色を活かしたメロディーラインが美しい曲 「V srcu si(あなたは心の中にいる)」
Objemi me(私を抱きしめる)
歴史に溶け込む文明
スロベニアは18世紀にタイムスリップしたような街並みの国だが、そこに生きているのは21世紀の生身の人間、スマホと自撮り棒も当たり前に登場します。 スロベニアの楽曲はボーイ・ミーツ・ガールが多いが、今の日本では想像できないような純朴な出会いが登場する。とりわけ羨ましいのが御伽話のような建物や手付かずの大自然がごく普通に登場することだ。